まかろに まかろにっく

らいふ いず まかろにっく

子どものルール

先日ショッピングモールで買い物をしていたところ、下を向いてピョンピョン跳ねながら歩いている小学校低学年くらいの子どもとすれ違いました。何をしてるのかな〜と思ってよく見てみると、どうやら白いタイルの上だけを歩く、というルールがあるみたい。
あぁ自分も昔やったなぁ、となんだか嬉しくなりまして。僕の場合は境界線を踏んじゃいけないゲームっていうので、タイルやら点字ブロックやら、とにかく色が違うところの境界部分を踏んだらダメージを受ける、というルール。色の違いが大きい境界線ほどダメージがでかくて、踏むと悔しい。特にHPがいくつとかなかったので、道の途中でぐぁーとか叫んで倒れ込むとかはしなかったんですけど(笑)。家から小学校までの2、3分程度の短い距離なのに、すごい時間かけて帰ってました。毎日飽きもせず、同じ道を同じルールで。しかも本人はかなり真面目に。今思うと完全に通行の邪魔ですよね。申し訳ない…
でも(でも?)子どもってそういう自分なりのルールみたいなのを作って勝手に遊んでたりしますよね。大人が見ると何が楽しいのか全然分からないような、しかもルールといっても曖昧な部分がたくさんあったりして。でもすごい楽しそうに遊びます。ああいうの、いいなぁって。自由な発想もそうだし、くだらない事で楽しめる心も忘れてるなぁ、なんて思わされたりします。きっと大人になるにつれて考えなきゃいけない事がどんどん増えて、今目の前にある世界に全力で向き合ってる暇が無くなっちゃうんでしょうね。あぁなんてプアーな精神であることか!
…まあそんな事言ったって自分の意思とは関係なく勝手に大人になっていってしまうし、ましてや就活も始まって忙しい今日この頃、プアーだなんて嘆いている暇もなく考える事はいっぱいあるわけで。それも仕方ないよなぁ人生だよなぁとか大人ぶった事を考えながら僕は、横断歩道を元気に手を上げて渡る小学生を横目に白線の上だけをはみ出さないように慎重に渡るのでした。